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「サバ水煮缶」de「サバのレモン風味パスタ」の巻

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風美が部屋を出ていってから、かれこれ半年以上が経つ。

「風に美しいと書いて風美(ふうみ)と読むんだよ」
彼女とは、当時、俺が所属していた大学のスキーサークルの新歓コンパで知り合った。

「ねぇねぇ、私、もしかすると君のことタイプかもしれない」
会っていきなりそんなことを言う彼女に多少面食らったが、
整った顔立ちをしながらも、
ときおり無邪気な子ネコを思わせる愛くるしいルックスは、はっきり言って俺の好みだった。

「私のほうが年がひとつ下だけど、君のこと先輩って呼ばないからね」
何を考えているのか、よく分からない子だな。会ってすぐの第一印象はそんな感じだった。

「何だかこういうの照れるね」
新歓コンパの帰り道。どちらともなしにつないだ手と手。
汗ばんだ彼女の手のひらから、好きだという気持ちが伝わってきた。

「ねぇ、一緒に住もうよ。二人でひとつのお部屋を借りてさぁ」
いま思えば、最初から最後まで風美のペースだった。
ちょっとした喧嘩などはもちろんあったが、別れがくるなんて思ってもみなかった。

それは、お互いに大学を卒業して、結婚を意識する年齢になった頃。
風美は突然、何も言わずに、俺たちが住んでいた部屋から姿を消してしまったのだ。

俺の知り得る限りの風美の知人に、彼女の行方を尋ねてみたものの、誰もそれを知らなかった。
消えてしまったのだ。まるで煙のように…。

ただ、大学卒業後に風美が務めていた会社には、彼女が自ら辞表を提出していた。
事故や事件ではなく、はじめからいなくつもりだったのか? でも何故?

風美と初めて手をつないだ思い出の道。
気が付くと、俺はいつもこの場所に足を運んでしまっている。
半年間もウジウジと女のひとりも忘れられないなんて、なんと情けない男だろうか。

繰り返し、繰り返し、その道を行き来する。
新歓コンパをした居酒屋は、いまはもうない。
そこには、ネオンを煌びやかにキラキラと輝かせながら、お城のようなキャバクラが建っていた。

その店の前を通り過ぎようとした瞬間、
突然、入口からベージュのドレス姿の女が急ぎ足で出てきた。
思わず、ぶつかりそうになる。
そして、顔を見てそれ以上に驚いた。なぜなら、その女が風美だったからだ。

彼女の胸元に付けられた「レモン」というネームプレート。
そしてその下には「20歳」という数字が書かれていた。

お互い顔を見合わせたまま、驚きのあまり声が出てこない。
とにかく分かったことは、

『風美』が、『レモン』という源氏名を使い、『サバ』をよんでキャバクラで働いているということだ。

「風美」「レモン」「サバ」

「サバ」「レモン」「風美」

「サバのレモン風味」

『サバのレモン風味パスタ』

<材料:2人前>
スパゲッティーニ…200g
サバ水煮缶(汁ごと)…1缶
大葉(せん切り)…5枚
レモン汁…大さじ3
塩・こしょう…各少々

<手順>
1 ボウルにサバ水煮缶、レモン汁、大葉を入れて混ぜ合わせる。
2 パスタを絡ませ、塩・こしょうで味を調えて、フィニッシュ!

大葉の代わりに好きな香草を使い、
味のアクセントを変化させていただいても良いかもしれません。

そして、冒頭のお話はもちろんフィクションです。あしからず。
私はスキーサークルに所属していたこともなければ、
女でウジウジと悩むような情けない男でもありません。…多分。おそらく。maybe


グリーン グリーン 青空には 小鳥が歌い
グリーン グリーン 丘の上では ララ パスタが茹だ~る~♪

BY パスタ熱血向上委員会:書記キムラ


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